OEMサーバ新旧機能比較(NX)

旧サービスとの違い

OEM-NXシリーズの特徴

これまでのOEM-01、OEM-02シリーズからの大きな変更点は以下となります。

WordPressを安全に利用
選べるPHPバージョン

これまでは固定されたPHPバージョンをご利用いただいてきましたが、OEM-NXシリーズでは最新のPHPを選択してご利用いただけます。最新版のWordPressも、もちろんご利用いただけます。

※PHP5は移行の方のみ提供

開発環境が便利になります!
SSHログイン開放

Webやアプリケーションのログをリアルタイムに確認しながら作業をしたり、開発環境の構築をしたり、いろいろできるようになりました。

※ある程度Linuxの操作ができる方を前提とした機能となります。

サクサク動く!
MariaDBが使えます

OEM-NXシリーズでは、データベースにMariaDBが仲間入り!セキュリティ面、パフォーマンスが向上します。MySQLと高い互換性のあるデータベースなので移行も安心です。

新旧機能比較

2019年5月リリースの新サービス「OEM-NX」と、旧サービス「OEM-02」の機能比較表です。
旧OEMレンタルサーバはお客様ごとのカスタマイズ状況により内容が異なります。
ご利用中のサーバ情報詳細につきましては、お手数ですがお問い合わせください。

OEMレンタルサーバ:新旧比較表

Web関連

標準搭載とされている機能の一部は、管理画面で設定することで利用可能となります。

項目 旧(OEM-02) 新(OEM-NX)
転送量[※1] 無制限
共有SSL 標準搭載 無償SSL対応により搭載なし
独自SSL[※2] オプション
無償SSL[※3]
Let’s Encrypt
標準なし 標準搭載
ログ転送 標準搭載 搭載なし
※ユーザー領域にログを出力
無料ログ解析 標準搭載 搭載なし
※Google Analyticなどをご利用ください
アクセスカウンタ 標準搭載 搭載なし
メールフォーム 標準搭載 搭載なし
アクセス自動振り分け 標準搭載 搭載なし
エラーページ 標準搭載
Web設定ウィザード 標準搭載
アクセス制限 標準搭載
FTPアクセス制限 標準搭載
FTPS(Explicitモード) 標準搭載
最新ログ閲覧 標準搭載 標準搭載
※Webのログに加えメールログも閲覧可能
CRON設定 最大10個 最大20個
Perlモジュール閲覧 標準搭載 搭載なし[※4]
  • 1:帯域を独占するようなコンテンツ配信については、公平性を保つために帯域を制御する可能性があります。
  • 2:別途認証局のライセンス取得が必要です。詳しくはSSL認証をご覧ください。
  • 3:サブドメインも含まれます。取得から1週間以内の取得について20枚の上限があります。
  • 4:SSHログインが開放となりますので、サーバにログインしていただきコマンドにてご確認などが可能となります。

SSHログイン

メール関連

項目 旧(OEM-02) 新 (OEM-NX)
メールアドレス数 無制限
ユーザー個別管理画面 標準搭載
Webメール 標準搭載
ウィルスチェック 標準搭載
迷惑メールフィルター 標準搭載
転送設定 標準搭載
自動返信設定 標準搭載
受信拒否設定 標準搭載
メール通知設定 標準搭載
POP over SSL 標準搭載
SMTP over SSL 標準搭載
サブミッションポート
SMTP認証
標準搭載
IMAP over SSL 標準搭載
メーリングリスト 標準搭載
送信受信容量[※1] 30MB 50MB
メール保存期間[※2] 100日 無制限
※迷惑メールフォルダに振り分けられたメールは
30日間で削除
  • 1:本文、ヘッダー、添付ファイルなど全て含んだ全体の容量です。Webメールの場合は、添付ファイルの送信容量上限が30MBまでとなっております。
  • 2:IMAPや、POPでサーバにメールを残す状態でお使いいただく場合、サーバにメールが残ったままとなり新しいメールが受け取れなくなることがあります。IMAPをお使いいただく場合は不要なメールは定期的に削除いただくか、POPでサーバにメールを残さない設定をおすすめいたします。

サーバソフトウェア・サーバ環境

項目 新 (OEM-NXシリーズ)
PHP 5.6系
※すべてCGIモード
以下から選択可能
5.6系 ※
7.2系
7.3系
7.4系
8.1系
8.2系
(CGIモード)
※5.6はOEM旧サービスからの移行のみご利用可能
Perl 5.10系 5.16系
Python 2.6系 2.7系
ruby 1.8系 2系
SSI 搭載なし
MySQL 標準搭載 搭載なし
※MariaDBでご利用可能(互換性あり)
MariaDB 搭載なし 標準搭載(5.6系)
※MySQLのデータをご利用可能(互換性あり)
phpMyAdmin
PostgreSQL 標準搭載 標準搭載(9.2系)
phpPgAdmin
SQLite
sendmailパス
ImageMagick
Apache 2.2系 2.4系
SSHログイン 搭載なし
  • データベースの文字コードはUTF-8となります。

その他変更点

DNSの変更点

全てのサービスで統一になりました

ネームサーバ情報(DNS)は以下のように変わります

(変更前) サービスごとに異なるネームサーバ
  ↓
(変更後) 全てのサービスで統一

  • プライマリDNS:ns1.mcnx.jp(210.172.222.213)
  • セカンダリDNS:ns2.mcnx.jp(210.172.218.182)

Webサーバの変更点

1)ドキュメントルートが変更になりました

ドキュメントルートは以下のように変わります

(変更前) /home/httpd/webmaster-XXX/public_html
  ↓
(変更後) /var/www/ユーザーごとに異なります/[FQDN]/public_html

  • プログラムの中に絶対パスで記載している場合、 書き換えていただく必要があります。

2)有効なモジュールが変更になりました

Apacheのモジュールが、OS、Apacheのバージョンが変わったことも関連し増えました。

.htaccessで利用可能なモジュール一覧

3)ログ転送設定が不要になりました

以下の領域にログが出力されます。お客様がご自身で確認できるようになったため、ログ転送設定が不要になりました。

  • /var/www/ユーザーごとに異なります/[FQDN]/logs/access_log
  • /var/www/ユーザーごとに異なります/[FQDN]/logs/error_log

サーバソフトウェア・サーバ環境の変更点

各種パスが変更になりました

旧サービスとOEM-NXシリーズではパスが変更になっています

  • 旧サービスの情報は、登録確認書もしくは管理画面内をご確認ください。

OEM-NXシリーズ各種パス

Perlパス:/usr/bin/perl
Rubyパス:/usr/bin/ruby
Pythonパス:/usr/bin/python
ImageMagic パス:/usr/bin/convert
sendmail パス(メールプログラムpostfix使用):/usr/sbin/sendmail

SSLの変更点

常時SSLになりました

Web領域の設定を行うと自動的に無償SSLが設定されます

MRS-NXシリーズでは、常時SSLを基本としているため、必ずSSLサーバ証明書が設定されます。
無償のSSL証明書として、標準でLet’sEncryptと自己署名証明書に対応しています。(有料オプションでその他選択可能)

有料オプション

Web設定時に、自動的にLet’sEncrypt証明書の取得を試みます。失敗した場合は自己署名証明書が設定されるため、特殊な設定なくSSL化した状態でご利用いただけます。

Let’sEncryptはドメイン認証(DV:Domain Validation)です。DNS認証[※1]によりワイルドカード証明書を取得します。URL認証[※2]には対応していないため、MRS-NXのDNSサーバを使用していないドメインの証明書は取得できません。

  • 1:DNSのTXTレコードに認証用のコードを埋め込んで、それが参照できるか確認する方法のこと。
  • 2:Webの指定された領域に認証用のコードを設置して、それを参照できるか確認する方法。

PHPの変更点

1)PHPが選べるようになりました

ホストごとにPHPのバージョンを選択できるようになりました。
例)XXXXXX.comではPHP5.6を使用する。同じサーバ内にあるサブドメインwww.XXXXXX.comではPHP7.2を使用するなど。

2)php.iniの設定を反映させる際の、.htaccessファイルの記述が変わりました

詳細はPHPのカスタマイズについてをご確認ください。

PHPのカスタマイズについて

データベースの変更点

MariaDBをご利用いただけるようになりました

これまではMySQLでしたが、MariaDBをご利用いただけるようになりました。
これにより、以下の内容が向上しています。

  • セキュリティ面・頑健性・パフォーマンスが向上
  • 拡張性・処理性能・品質が向上

また、MariaDBはMySQLと高い互換性があるため、これまでMySQLをご利用いただいていた方もスムーズに移行していただけます。

  • インストール方法やディレクトリ構造がほぼ同じです。

接続ユーザーが複数作成できるようになりました

これまでデータベースに接続できるユーザーは1人でしたが、複数ユーザーを作成できるようになりました。

  • ユーザー名は、データベース作成時に自動的に発行されるため変更はできません。

cron設定の有効・無効設定ができるようになりました

管理画面内から、cronの設定の有効・無効設定ができるようになりました。

MRS:旧OEMレンタルサーバをご利用の方へ

新サービスへの移行の手順についてご案内いたします。
ご不明な点がありましたら、お手数ですがお問い合わせください。