導入事例

ウェブサイトのエキスパートであるために、インフラ側の強力なパートナーが必要でした。

福泉株式会社 ネットクルー事業部

●Web:https://www.netcrew.co.jp/
●事業:のべ全国14府県390を超える
    市町村のホームページを構築・運営
●所在:愛媛県松山市・東京都文京区

  • Web制作会社
  • 専有レンタル「クラウド」プラン

目的

  • お客様のウェブサイト品質を高水準で維持するために、社員をウェブサイト制作と運営に集中させたい
  • 自治体の特性上、インフラ等の専門的知識に対して理解がなくても安心してご利用いただける環境を提供したい

課題

  • それぞれ特色のある市町村様からは多種多様な要望をいただき、インフラ等に割けるエンジニアが不足している
  • 大手他社クラウドで運用していたが、障害時の対応や、ソフトウェア動作不良時の原因追求に不満があり、クラウド事業者と直接対話しながら問題解決ができない

効果

  • ネットクルーCMSの品質を高く維持し、お客様への営業や保守に集中でき、エンジニアを増員することなく事業拡大ができた
  • 営業担当やインフラ技術者と直接会話ができ、障害状況の把握や、お客様への予防措置の提案ができるようになった

導入の背景

皆様の役割を教えてください。

清水事業部長:
執行役員・事業部長として、社長の経営を支えつつ、お客様の満足度・社員の満足度向上を考え、事業全体の舵取りを行っています。全国にいる新規及び既存のお客様から日々届くお問合せやご相談内容を検討し、外部パートナー等の調整も含め、事業全体の統括をしています。

岩見統括課長:
お客様サポート1課2課とCMS開発・環境構築課の統括をしており、ご契約いただいたお客様のウェブサイトのサポートや、弊社独自のCMS「ネットクルーCMS」の開発保守、インフラ保守をしております。

中家エンジニア:
営業スタッフが獲得してくれた案件の開発ベースとなるインフラの受発注やシステムメンテナンスや開発などを主に業務としております。

ミライネットのレンタルサーバ導入の背景について教えてください。

清水事業部長:
元はといえば、ミライネットさんとは競合だったと社長から聞いております。とある自治体様にウェブサイトリニューアルの提案に行ったら、提案先の担当者様が「ミライネットの営業さんからも提案されてるよ」「地元の業者がいるからなぁ」って対応だったと。じゃぁ、その地元業者へ乗り込み営業してくると社長が息巻いていましたね。

ネットクルーとしてはサイト構築やCMSには自信がありましたから、ミライネットさんの営業の方に見てもらえれば協業できると信じていました。実際見ていただき「これは良い!自治体の方にはこれを提案すべきだ!」って言ってくれたようで、競合会社から協業会社へ変わった瞬間でした。弊社内では、弊社製品の良さを理解してくれる方だから、双方でもっとお互いのことを理解し話し合えば、それぞれの足りないところを補完しあえる関係になれるよねと話していたんです。

インタビュアー(ミライネット加藤):
その営業は私のことですね、よく覚えています。「ミライネットとして自治体様にはネットクルーCMSを提案すべきだ」と衝撃が走ったことを覚えています。機能全てを上げたらキリがありませんが、アクセシビリティを保つ仕組み、既存サイトからの移行が自動で行われコストが低減できる仕組み、リンク切れチェックやCMS上での画像編集等、何もかも必要な機能が入っているから「これが理想のCMSだ」とすぐ判断できました。

清水事業部長:
私達からみたミライネットさんは、インフラに特化していて、大手クラウドではやってくれないサービスを実現してくれるが、ソリューションは持ち合わせてなく、お客様が必要としたものを協力パートナーと合わせて提案するビジネススタイルですよね。

弊社は、ウェブサイトコンテンツを通じた自治体のプロモーションに特化していて、自治体にとって必要な機能は進化し続けるが、インフラ側はこれといった決め手がなかったんですよ。不得意ですし。弊社内でもインフラに強い人材を育成しようとしたがやはり限界がありました。そういった事情から、こんなに相性の良い関係は無いだろうと思ったわけです。絶対協業できるなって。

右から清水統括部長、中家エンジニア、岩見統括課長。左はミライネット山口GM

育成の限界とはどういったところにありましたか。

岩見統括課長:
ウェブサイトコンテンツ側でも常に様々な要素がアップデートされています。例えば解析ツールやAIチャットボットなどシステム的なところから、自治体様によってはプロモーション動画や専用冊子やコンテンツの作成等、お客様からいただくご要望は多岐にわたるものでした。

そんな中、インフラ側に関するお問合せやご要望も年増加しており優先順位を付けながら何とか対応してきましたが、少ない人員で自ら勉強・調査しながら進めるといった状態で対応も遅くなり、お客様にご満足いただける提案や課題解決ができませんでした。時間さえあればという気持ちはありましたが、お客様にご迷惑をおかけできないという点で、自分達だけで勉強することは限界がありましたね。

清水事業部長:
そんなときに社長との雑談で、先程の話の「岐阜で面白い会社に出会ったよ~」と聞きました。社内でも岩見の把握していたような問題点もありましたし、営業側でもコンテンツだけでなくインフラを含めたトータル提案がしたいといった話もあったので、一気に解決できる関係になれると思いました。

導入後、ミライネットとの協業効果は感じていますか

清水事業部長:
当時からの読み通り、お客様によっては、特殊なインフラ環境での要望があったりトータル提案を求められることが増え、都度お客様の予算やセキュリティ要件等に合わせてミライネットの皆様に協力してもらい、提案内容を精査したり、品質を高めることができるようになりました。ミライネットさんも元々は存在しなかったサービスを弊社に向けて開始、カスタマイズ、サービスを強化してくれることもあり、お互い成長しあえるという点で、良い効果を実感しています。

岩見統括課長:
最初のころはデーターセンター屋・レンタルサーバ屋としてどこまでやってくれるんだろう等、ミライネットさんが他のデータセンターとは異質のため、わかりにくいこともありましたが、今コミュニケーションを重ね理解できてから考えると、やはりミライネットさんは他ではやってくれないことを頼める・相談できるという点で特殊だな、有り難いなと感じております。

他のデータセンターとの違いはどんなところを感じていますか?

岩見統括課長:
障害発生時に強く違いを感じますね。やはり機械なので壊れて障害が起きることは理解していても、一般的には「クラウドサービス」は壊れないイメージが勝手にもたれていますよね。これはWeb制作会社の立ち位置の我々でも思うことがあるので、エンドのお客様でも同様にそう感じるところがあると思います。するとやはり障害が起きると社内は即座にクレーム対応モードに変わり、まずは状況把握や原因や復旧想定時間の調査など、お客様が思うことを調査します。この時に、他社データセンターだと、問い合わせることがメールのみで、そのメールももちろん即座には応答がなく、障害発表があるまで何もできない状態となります。場合によっては障害発表がないところもありました。

しかしミライネットさんだとお電話対応いただけ、局所的な障害なのか、全体なのかなどの状況もわかり、想定される復旧時間もおおよそわかるため、お客様に対してもご説明ができます。もちろん障害が起きないようなインフラが構築されていることが望ましいのですが、お客様のお財布事情からもそれは難しい中、いち早く複数ノードを1クラスタとして使え耐障害性にすぐれたNutanixを仮想基盤として活用し耐障害性の点でもアピールできるようになったことはお客様にさらに安心を提案できるのため、運用保守チームとしても安心できる点ではありますね。

日常の運用中において、ミライネットの良いところ、悪いところはありますか?

中家エンジニア:
実際に受発注をしている立場からすると、見積もり依頼をしてからの時間や、LGWAN等の時間のかかる案件等もほぼ進捗良いです。またこれを言ってしまっては他社さんとの兼ね合いがあるかもしれませんが、テスト環境や金額を発生させずにスペックアップをし様子見をすることを提案してくれたり、年度内予算を圧縮してくれたりと、弊社お客様「自治体予算」の特徴のことを配慮した提案もしてくれるので、お客様にも提案しやすいです。また不慣れな私でもメールで依頼した内容について、電話で念のための確認をしてくれたり、ササッと情報訂正をしてくれることも有り難く感じております。

今回オフィス訪問で感じたことは、開放的なシンプルで素敵なオフィス。スタッフの皆様が笑顔で挨拶。

清水事業部長:
Web制作会社で最近多いのは、クリエイティブなことだけに特化している競合が多いことです。一般企業のウェブサイトとしてはそういったビジネススタイルでも良いのかもしれません。
しかし私達ネットクルーは、自治体の広報担当者様や、システム担当者様がメインです。非常に慣れたリテラシーの高い方もいらっしゃいますが、異動で1年目で右も左もわからないと困っている方も多いです。

なので、私達の仕事の進め方としては、どんなお客様に対してもご理解いただける言葉でご説明し、プロとして、聞かれたことに答えるは勿論ですが、それ以上に有益な情報をご提供するようにしています。サイト構築においてもその考えは踏襲され、知りたい情報が探せるだけではなく、知っておくべき情報も提供できるサイト設計、デザインや情報分類も要素をまとめ複雑なものをシンプルに整理することで探しやすさが生まれます。オフィスにもその考え方を取り入れ、業務の内容を整理し関係性を考慮しながらシンプルに保つ。そうすることで万人が好む美しさとなり、表現として素敵とおっしゃっていただけるのではないでしょうか。


非常にキレイで、開放感のあるオフィス。

多種多様なシーンで活躍するオープンスペースの庭。

コミュニケーションに関してはまずは挨拶からで、当たり前ですが相手の顔を見て笑顔で聞こえるような声を心が得ています。現代では、知らない人とは挨拶を交わさない人が増えましたので、同じ社員であっても交流が少なければそうなりますので、交流できる場作りをしました。テラスがあるこのオフィスを選んだのもその為です。ランチタイム以外にも、業務中の一息、社内交流会、お客様交流会などに頻繁に使われ、社員同士のコミュニケーションは非常に円滑になり、笑顔で挨拶も増えたように思います。結果として、部署に関係なくお客様と接してお褒めをいただける社員になっているんだと思います。

福泉ネットクルーからお知らせ

ウェブサイトでは「利用者に知りたい情報を分かりやすく提供すること」が大切と言われますが、弊社では「知りたい情報」だけでなく、「知っておくべき情報」をいかに提供できるかが肝心と考えます。そのために情報をアピールする「しかけ」と、「楽しさを感じられる」かどうか、もちろん「楽しさ」だけではない、実用性との両立を目指します。膨大な経験と、他市町村の事例から最適なウェブサイトを提案します。お気軽にご相談ください。

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